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在庫連動を導入したら、いまの在庫は壊れないのか

導入 公開日:2026-08-09 最終更新:2026-09-12 約6分で読めます 文:オキドキーコンサルティング
ノートパソコンの画面を見ながら、キーボードから手を離している事業者

在庫連動の話をすると、機能よりも先にこう聞かれます。「入れた瞬間に、いまの在庫を書き換えられたりしませんか」。もっともな心配です。稼働している販売サイトの数字は、そのまま今日の売上につながっています。この記事は、その1点にだけ答えます。

この記事でわかること
  1. 導入初日に在庫は書き換えられるのか
  2. 観測モードとは何をしている状態か
  3. 壊さないための5つの手順
  4. 「差が0」を目指す理由
  5. やめるときはどうなるか
  6. よくある質問

導入したら、いまの在庫は書き換えられるのか?

レンタコネクトの場合、書き換えられません。接続直後は観測モードで、販売サイトの数字を読み取って台帳と突き合わせ、差分を表示するだけです。台帳の取り込みと在庫の照合を済ませ、事業者が販売サイトごとに送信を有効にして、はじめて同期が始まります。開始の前に、サイトの値がどれだけ変わるかを画面で確かめられます。

順序が逆の製品もあります。つないだ瞬間から台帳の数字を正として送り始める設計です。台帳が最初から正しければそれで構いませんが、導入初日の台帳は、たいてい正しくありません。まだ現場の在庫を写し取っただけだからです。そこから送ると、正しかったサイト側の数字を壊します。

だから触る前に合わせます。これは慎重さの表明ではなく、順序の問題です。

観測モードとは、何をしている状態ですか?

読み取りだけを行い、書き込みをしない状態です。各販売サイトの在庫を読んで台帳の数字と並べ、どの日・どの商品が何台ずれているかを表示します。事業者はその一覧を見て、台帳とサイトのどちらが正しいかを判断していきます。

この期間にやることは、実質ひとつです。差が出ている理由を、1件ずつ潰していく。多くはこの3つに分類されます。

差の原因よくある内容対処
商品の紐付け漏れ販売サイト側に新しい商品を足したが、台帳のどの車両か決めていない紐付けを設定する。ここが抜けていると在庫が減らない
台数の認識違い整備中・長期貸出の車を在庫に数えている/数えていないどちらを正とするか決める
手で入れた値電話予約・当日貸出をサイト側で直接調整していた台帳側にも同じ調整を入れる

1つ目の紐付け漏れは、宿泊業では「野良プラン」と呼ばれて古くから知られている失敗です。販売サイトに商品を足したのに連携側で紐付けていないと、その商品から予約が入っても在庫が減りません。連携しているのに減らないので、気づくのが遅れます。

壊さないための5つの手順

  1. お問い合わせ・ヒアリング

    扱っている販売サイトと車両の規模、いまの在庫の入れ方を確認します。この時点ではまだ何もつなぎません。

  2. 販売サイトのアカウント接続(観測モード)

    いまお使いのアカウントに接続します。販売サイト側の契約や画面はそのままです。この段階では書き込みません。

  3. 在庫の取り込みと突き合わせ

    各サイトの在庫を読み取り、台帳と並べて差分を出します。差の原因を1件ずつ解消し、ここで在庫の照合を済ませます。導入期間はここが一番長くかかります。

  4. 販売サイトごとに送信を有効化

    照合を済ませたサイトから順に、事業者が手動で有効にします。一括での開始は行いません。1サイトずつ様子を見ながら広げられます。

  5. 運用開始

    開始前に「変わる枠の数」を確認できます。何がどう動くのかを見てから始められる、ということです。

ノートに手書きで数字を書き写す手元と、色の違う付箋
差を潰す作業は地味ですが、ここを飛ばすと運用開始後に効いてきます。

「差が0」を目指すのは、なぜですか?

送信を有効にすると、販売サイトの値がレンタコネクトの値で上書きされるからです。差が残ったまま始めると、その差がそのまま販売サイトに出ます。台帳の在庫数と各販売サイトの在庫数が、対象の期間と商品の各日で一致し、読み取りを繰り返しても差が出ない状態が目安です。システムは差が0でなくても開始を止めませんが、開始の前に「変わる枠の数」を画面に出します。

ひとつ注意点があります。販売サイト側にその日のデータが「無い」ときを、異常として扱ってはいけません。単に読み取れなかっただけかもしれないからです。レンタコネクトでは、解消の判定を最後まで読み切れた回でのみ行っています。読めなかった回を「0台だった」と解釈すると、存在しない差を延々と追いかけることになります。

かかる時間は、販売サイトの数と、いまの在庫がどれだけ揃っているかで変わります。導入時の無料試用は、ご相談のうえ設定します。

運用が始まったあと、手で入れた値はどうなりますか?

レンタコネクトの画面で手動調整した日の値は、送信で上書きしません。一方、送信を有効にした商品では、販売サイトで直接変えた数はレンタコネクトの値に戻ります。電話予約や当日貸出で押さえたい枠は、販売サイトではなくレンタコネクトで手動調整してください。

差が画面に出たときに、台帳の数字を販売サイトへ反映するか、販売サイトの数字を台帳に採用するかは事業者が選びます。販売サイトの値で台帳を自動的に書き換えることはありません。自動化の程度を上げすぎると、現場の判断を機械が奪って事故になります。

やめるときは、どうなりますか?

最低契約期間はありません。停止すると同期は止まり、販売サイトに送った値はその時点の数字で残ります。勝手に書き戻すことはしません。導入前の数字に戻す動作が入ると、それ自体が予期しない在庫変更になるからです。

レンタコネクトが行わないこと

レンタコネクトは、触る前に合わせます

初期費用0円、月額10,000円(税別)から。導入時の無料試用をご相談いただけます。車両を増やしても料金は変わりません。最低契約期間はありません。料金・価格の同期および自動変更は行いません。

レンタコネクトを見る →

よくある質問

観測モードの間、売上に影響はありますか?

ありません。販売サイトへ書き込まないため、お客様に見える在庫は今までどおりです。変わるのは、事業者の画面に差分が表示されるようになることだけです。

差が0にならない場合はどうなりますか?

差が残るサイトは、送信を有効にしないまま置いておけます。他のサイトだけ先に運用を始められます。よくある原因のひとつは商品の紐付け漏れで、その場合は紐付けを設定すると解消します。

いま使っている販売サイトを変える必要がありますか?

ありません。いまお使いのアカウントに接続します。販売サイト側の契約や画面はそのままです。

専用の機器は必要ですか?

必要ありません。一般的なWebブラウザだけで動きます。車載機器の設置もありません。

出典

この記事は、レンタカー向けサイトコントローラー「レンタコネクト」を開発・運営するオキドキーコンサルティングが執筆しています。私たち自身がレンタカーの現場を持ち、この台帳で自社の在庫を合わせています。
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