在庫連動を導入したら、いまの在庫は壊れないのか

在庫連動の話をすると、機能よりも先にこう聞かれます。「入れた瞬間に、いまの在庫を書き換えられたりしませんか」。もっともな心配です。稼働している販売サイトの数字は、そのまま今日の売上につながっています。この記事は、その1点にだけ答えます。
- 導入初日に在庫は書き換えられるのか
- 観測モードとは何をしている状態か
- 壊さないための5つの手順
- 「差が0」を目指す理由
- やめるときはどうなるか
- よくある質問
導入したら、いまの在庫は書き換えられるのか?
レンタコネクトの場合、書き換えられません。接続直後は観測モードで、販売サイトの数字を読み取って台帳と突き合わせ、差分を表示するだけです。台帳の取り込みと在庫の照合を済ませ、事業者が販売サイトごとに送信を有効にして、はじめて同期が始まります。開始の前に、サイトの値がどれだけ変わるかを画面で確かめられます。
順序が逆の製品もあります。つないだ瞬間から台帳の数字を正として送り始める設計です。台帳が最初から正しければそれで構いませんが、導入初日の台帳は、たいてい正しくありません。まだ現場の在庫を写し取っただけだからです。そこから送ると、正しかったサイト側の数字を壊します。
だから触る前に合わせます。これは慎重さの表明ではなく、順序の問題です。
観測モードとは、何をしている状態ですか?
読み取りだけを行い、書き込みをしない状態です。各販売サイトの在庫を読んで台帳の数字と並べ、どの日・どの商品が何台ずれているかを表示します。事業者はその一覧を見て、台帳とサイトのどちらが正しいかを判断していきます。
この期間にやることは、実質ひとつです。差が出ている理由を、1件ずつ潰していく。多くはこの3つに分類されます。
| 差の原因 | よくある内容 | 対処 |
|---|---|---|
| 商品の紐付け漏れ | 販売サイト側に新しい商品を足したが、台帳のどの車両か決めていない | 紐付けを設定する。ここが抜けていると在庫が減らない |
| 台数の認識違い | 整備中・長期貸出の車を在庫に数えている/数えていない | どちらを正とするか決める |
| 手で入れた値 | 電話予約・当日貸出をサイト側で直接調整していた | 台帳側にも同じ調整を入れる |
1つ目の紐付け漏れは、宿泊業では「野良プラン」と呼ばれて古くから知られている失敗です。販売サイトに商品を足したのに連携側で紐付けていないと、その商品から予約が入っても在庫が減りません。連携しているのに減らないので、気づくのが遅れます。
壊さないための5つの手順
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お問い合わせ・ヒアリング
扱っている販売サイトと車両の規模、いまの在庫の入れ方を確認します。この時点ではまだ何もつなぎません。
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販売サイトのアカウント接続(観測モード)
いまお使いのアカウントに接続します。販売サイト側の契約や画面はそのままです。この段階では書き込みません。
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在庫の取り込みと突き合わせ
各サイトの在庫を読み取り、台帳と並べて差分を出します。差の原因を1件ずつ解消し、ここで在庫の照合を済ませます。導入期間はここが一番長くかかります。
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販売サイトごとに送信を有効化
照合を済ませたサイトから順に、事業者が手動で有効にします。一括での開始は行いません。1サイトずつ様子を見ながら広げられます。
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運用開始
開始前に「変わる枠の数」を確認できます。何がどう動くのかを見てから始められる、ということです。

「差が0」を目指すのは、なぜですか?
送信を有効にすると、販売サイトの値がレンタコネクトの値で上書きされるからです。差が残ったまま始めると、その差がそのまま販売サイトに出ます。台帳の在庫数と各販売サイトの在庫数が、対象の期間と商品の各日で一致し、読み取りを繰り返しても差が出ない状態が目安です。システムは差が0でなくても開始を止めませんが、開始の前に「変わる枠の数」を画面に出します。
ひとつ注意点があります。販売サイト側にその日のデータが「無い」ときを、異常として扱ってはいけません。単に読み取れなかっただけかもしれないからです。レンタコネクトでは、解消の判定を最後まで読み切れた回でのみ行っています。読めなかった回を「0台だった」と解釈すると、存在しない差を延々と追いかけることになります。
かかる時間は、販売サイトの数と、いまの在庫がどれだけ揃っているかで変わります。導入時の無料試用は、ご相談のうえ設定します。
運用が始まったあと、手で入れた値はどうなりますか?
レンタコネクトの画面で手動調整した日の値は、送信で上書きしません。一方、送信を有効にした商品では、販売サイトで直接変えた数はレンタコネクトの値に戻ります。電話予約や当日貸出で押さえたい枠は、販売サイトではなくレンタコネクトで手動調整してください。
差が画面に出たときに、台帳の数字を販売サイトへ反映するか、販売サイトの数字を台帳に採用するかは事業者が選びます。販売サイトの値で台帳を自動的に書き換えることはありません。自動化の程度を上げすぎると、現場の判断を機械が奪って事故になります。
やめるときは、どうなりますか?
最低契約期間はありません。停止すると同期は止まり、販売サイトに送った値はその時点の数字で残ります。勝手に書き戻すことはしません。導入前の数字に戻す動作が入ると、それ自体が予期しない在庫変更になるからです。
レンタコネクトが行わないこと
- 接続した直後に、販売サイトへ書き込むこと
- 複数の販売サイトの送信を、一括で開始すること
- 販売サイトの値で、台帳を自動で書き換えること
- 停止したときに、販売サイトの在庫を導入前の数字へ書き戻すこと
- 料金・価格の同期と自動変更
初期費用0円、月額10,000円(税別)から。導入時の無料試用をご相談いただけます。車両を増やしても料金は変わりません。最低契約期間はありません。料金・価格の同期および自動変更は行いません。
レンタコネクトを見る →よくある質問
ありません。販売サイトへ書き込まないため、お客様に見える在庫は今までどおりです。変わるのは、事業者の画面に差分が表示されるようになることだけです。
差が残るサイトは、送信を有効にしないまま置いておけます。他のサイトだけ先に運用を始められます。よくある原因のひとつは商品の紐付け漏れで、その場合は紐付けを設定すると解消します。
ありません。いまお使いのアカウントに接続します。販売サイト側の契約や画面はそのままです。
必要ありません。一般的なWebブラウザだけで動きます。車載機器の設置もありません。
出典
- 観測モード、送信を始める条件(台帳の取り込みと在庫の照合)と事業者によるサイトごとの開始、開始前の「変わる枠の数」の表示、手動調整の扱い、停止したときに販売サイトの在庫を書き戻さないことは、当社のレンタコネクトの実装にもとづく記述です(2026年9月12日時点)。